ほとラボ

It works!

子ども用のデスクトップ PC 環境を作った

はやいもので子どもが今年から小学生になり、「そろそろコンピュータというものを触らせてみるか」ということで子ども用のデスクトップ PC 環境を作った。

普通に考えたら安い Chromebook か何かを買い与えればいいのだけど、家に「買ったはいいものの持て余している Raspberry Pi 5」が転がっていたのでそれを軸に組んでいくことにした。

結果的にかなり良い感じに作れたとは思うが、「親の自己満足では」という気はしなくもない。

# 買ったもの

Raspberry Pi 5 (8GB)

Raspberry Pi 5 / 8GB — スイッチサイエンス

家に転がっていたので。

子どものタイピング練習くらいなら 4GB モデルでも全然問題なさそう。

Raspberry Pi 5 ケース

Raspberry Pi 5用公式ケース Red/White — スイッチサイエンス

子どもに触らせる予定なのでケースはつけとくか、という。

公式ケースは今回はじめて買ったのだけど、思ったより作りが良かった。

Raspberry Pi モニタ

Raspberry Pi モニター 15.6インチ — スイッチサイエンス

わざわざ Raspberry Pi 公式のモニタを買う必要はないのだけど、色がラズパイ公式ケースと同じなので良い。

こいつはラズパイの USB Type-A ポートからの給電 (5V/1A) で動くというのがすごい。(※ ただし輝度や音量が制限される) USB Type-C の PD で動くモバイルモニタは数多あるが、だいたい 5V/3A は要求される。

一方で Type-C による映像入力はできないので、そのへんの機能が欲しい人は普通のモバイルモニタを買ったほうが良い。 ライズパイでしか使わない場合はそもそも Type-C 映像出力に対応していないので関係ない。

電源

Raspberry Pi 公式ACアダプター(27W USB PD Type-C) — スイッチサイエンス

ラズパイ5は USB PD (5V/3A) でも動くので必須ではない。今回はラズパイからモニタに給電したかったので一応 5V/5A で動かしておくか、となった。

USB PD で 5V/5A を給電できる電源は一般的ではなく、ラズパイ5が発売されてからは少しづつ増えてきてはいるもののまだ珍しい。

5V/5A 対応を謳っている電源でも出力が安定しないものがあるという話も聞くので、「電源はケチるな」という師 (?) の教えにしたがって純正のやつを買った。

参考: Raspberry Pi 5は5V/5A対応電源アダプター以外でも使用可能なのか?純正電源と非純正電源で高負荷時の安定性を比較してみた - GIGAZINE

HDMI-microHDMI アダプタ

HDMI(メス) - Micro-HDMI(オス)変換ケーブル [SC0224] — スイッチサイエンス

これまでラズパイは SSH によるリモート接続でしか使ってこなくて、microHDMI から映像出力というのはやったことなかった。

家に microHDMI ケーブルは転がっていなかったのでアダプタを買った。(HDMI ケーブルはたくさん転がっていた)

VESA スタンド

ラズパイモニタは自立するのでスタンドいらんやろと思っていたけど、置いてみたらイマイチ使いにくい感じだったので VESA スタンドを買った。

いい感じの高さになるのと、モニタ下にキーボードなどを仕舞えるようになるのが良い。

ちなみにこれ角度は変えれるものの高さが変えられないというのは別売り VESA スタンドにあるまじき機能性の低さだと思う。 見た目が気に入ってるからいいけど。

あとラズパイモニタの各種接続端子は VESA 穴の内側にあるので、スタンドを取り付けてしまうとケーブルの抜き差しができなくなる。面倒。

キーボード

これは iPad に繋いでタイピング練習させようと思ってちょっと前に買ったやつ。 はじめから PC に繋ぐ目的で買うのであれば USB ドングルで接続するバージョンのほうが良いかも。

キー配列については親が US 配列使いなのでちょっと迷ったが、さすがに学校で使うキー配列は JIS だろうから無難に JIS を与えることにした。

マウス

これは安いというのもあるけど、小さいというのが良い。 6歳だとまだ手が小さいので普通のマウスだとちょっと扱いづらそうであった。

その他

家に転がっていたのを使ったので特に買ってはいないが必要だったもの

  • microSD カード
  • HDMI ケーブル
  • 電源タップ

# セットアップ

最新の Raspberry Pi OS (Desktop が入っている 64bit 版の普通のやつ) を microSD に焼いて動かしただけ。 Raspberry Pi Imager を使うと Wi-Fi の接続情報などをイメージを焼く際に設定しておけるの本当に便利な。

動かしたあとは、UI を日本語化して Mozc で日本語入力できるようにしたくらいで、あまりいじらなくても触れそう。

標準ブラウザが Chromium なのだけど、Wayland + Chromium だと Mozc で日本語入力ができないという問題があって地味に困る。 しかしさすがにこんな問題のために X11 入れたくない。

※ この記事の対処法で解決できるかもしれない。
ラズパイbookworm – ついに解決? wayland chromiumで日本語入力できない問題 | Yagifulのブログ

まぁ最初から Firefox も入っているのでそちらを使えばいいではある。

# 所感

総額6万円弱 かぁ...。

いろいろと妥協すればもうちょっと安くできたとはいえ、教育目的だけなら普通に Chromebook とかを買い与えたほうがいい気はする。(知ってた)

あとやはりデスクトップ PC だと動かしづらいうのもあって置き場所に困る。 普段はしまっておいて、使うときだけ出してくればいいノート PC は便利。(知ってた)

ひとつ良かったこととしては、子どもとこの構成を組み立てながら「このモニタは画面を映すだけのやつで、こっち (ラズパイ) がパソコンの本体だぞ」とか「電気がないと動かないな?電源をつないでみよう」とか、そういうコンピュータの仕組みみたいなところをちょっと教えれたところだろうか。